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日本にエイジコンサーン(ACJ)が必要な理由

  • ACJの活動のベクトル
    高齢者の生き方として国連が制定した「自立、参加、介護、自己実現、尊厳」なる基盤を踏まえ、経済的にも自立し、健康で生きがいをもって平和に楽しく暮らすことができるシステムの構築を社会へ提案していきます。
    また、LL(Later Life)を生きる世代層の横糸に、夢中で日々の生活を送っている世代、すなわちEL(Early Life)世代を縦糸に、理想的な社会の未来像を織り込んだ社会システムの設計図をつくり、社会へ提示すると共に、その実現を目指します。
  • 個人の尊厳を生かした高齢者問題に取り組む組織が必要です
    年齢による差別化は、エイジハラスメント、すなわち、エイジズム(Ageism)であり、個人的能力発揮の機会を、世代の団塊として奪取することを意味しています。LL世代に新しい活躍の機会や多彩なイベントへに参加する機会を、会員の側に立って提供してくれる新システムが必要です。
  • 政治的に中立、経済的に独立している組織こそ信頼できるNPOです。 
    あらゆる機会に課せられている税金の使途は、納税者の意思を反映すべきですが、現実には、納税者の意思は千差万別であるため、その使い方を信頼する国をはじめとする公共団体に託しています。しかしながら、私たちNPO法人ACJは、官主導の青写真を下絵として、しばしば非効率的に使われる高齢者向けの税金の使途に対しても、理想的なLL生活とは何かを強く意識して、最適な助言、提言を発していきます。自主独立した財政を有するNPO団体ACJは、社会的に中立的な立場から、建設的に訴えていきます。
  • ボランティアとしての社会貢献を支援することが必要です。
    ボランティア活動がいかに美しく心満たされるものであるかを、EL世代に認識してもらうための仕組みづくりを目指します。また、教育現場と連携をとりながら、幼年期からボランティア活動を体験させ、それを基に、「LLとは何か」をどこかで意識しながら、楽しくボランティアできる場の設定を考えていきます。そして、EL世代の間に自らの将来図を描き、それを携え生き抜くことの重要性を彼らの共通認識となるような機会づくりに励みます。
  • 人的未利用資源の活用の場づくりが必要です。
    私たちの税金のかなりの部分が、高等教育に向けられています。教育機会の男女平等化により、女性の社会進出も年々高まっていく一方で、結婚や転勤を機会に職を辞する女性の方々が増えています。しかし、子育てを終え、新たな思いで社会に復帰しようとする方々に、質の高い活躍の場は提供されていません。エクスパティーズ(Expertise)を兼ね備えた女性の方々は、高性能な社会的歯車として、これら未利用人的資源の活用の場づくりをサポートしていきます。

NPOの仕組みとACJ

社会からの必要性から生まれた活動
NPO法人(特定非営利活動法人)は、社会性・公益性のある福祉・環境・災害などの救援や教育、人権、国際協力などが容易に行われるよう、社会的保障と寄付の免税措置、さらに非課税措置を受けられる民間団体です。会員や賛同者がその使い方を明確に意識して、目的税を払う感覚で、あるいは、その趣旨に賛同して寄付を行う感覚で供出した支援金が運営のための原資となります。すなわち、NPO法人は、この基金をもとに、目的とする事業を実施するための近代的なシステムと言えます。そして理想とする社会的仕組みづくりの提言や会員の夢、さらに明日への希望に繋がる催しを、個人・法人と共に実践していく組織です。

また、活動基盤を支える運営基金は、目的に適った事業収益と寄付金・会費、さらに法人ゆえに自治体や他の財団などから受けられる諸々の助成金などです。
NPO法人エイジコンサーン・ジャパン(ACJ)は、このNPOシステムを取り入れ、会員の意志を繁栄した形で、充実したLater Lifeにつながるイベントやアイデアに満ちた諸事業を積極的に実施していきます。また、充実感を持ち帰ることのできるボランティア活動を育て上げ、支援していく社会的使命も担っています。

NPO法人とは、住みよい社会をつくるため、市民主導の第二の小さな政府です。そして、理想的な社会形成に役立つ提言を政府や地方自治体、企業等に提供・発信していきます。

英国エイジコンサーンについて

エイジコンサーン・イングランドについて(ACEウェブサイトより抜粋) 現在AGE UK

英国エイジコンサーン(現在 AGE UKに名前が変更になりました。)は英国に住む50歳以上の人々を対象に支援活動を行っており、中高齢者の人々が安心して快適な人生を送れることを保障しています。主な活動は、日々の介護サービスや中高齢者への、様々な情報発信をサービスの中心としています。 そして、他には、年齢差別や年金のような中高齢者の人に関わる様々な問題を、世論や政府に訴えかけ、政策に反映してもらうようキャンペーン活動などを行っています。

エイジコンサーン・イングランドの二つの役割

政策提案
中高齢者の人たちが、どんなことを政府に求めているのか研究し、その福祉をどのように実現させていくか必要な調査研究を行い、政策実施のために、中央政府、議会、地方政府と交渉や相談を行っています。

現在の中高齢者向けサービスを改善するための活動

  • 老人問題に関するあらゆる情報の提供
  • ランチクラブの運営やランチ配達サービス
  • 雑誌やパンフレットの出版
  • 病院や施設への送迎サービスや緊急時の駆けつけサービス
  • 介護者やヘルパーの訓練
  • レクレーションやレジャー活動
  • その他様々な活動を行っています。

エイジコンサーン・イングランドの目的

よりよい高齢社会実現のための4つの目的
1.高齢者問題についての啓蒙活動を通して高齢者の生活の質の向上を図る。
2.中高齢者に関する政策を作成し、その実現のためのキャンペーンや政府への働きかけを行う 。
3.中高齢者への介護サービスと中高齢者及び介護者に情報や助言を提供する。
4.中高齢者の要望や効果的な介護のあり方等について調査する

本部・支部の活動

本部の活動
エイジコンサーン・イングランド(本部)は主にエイジコンサーン各支部の調整と企画運営を行う組織として活動をしています。
その他に
1.中高齢者、介護者への助言及び情報提供
2.高齢者問題に係る啓発キャンペーン
3.高齢者問題に係る専門家会議の開催
4.各種研修の実施
5.各支部への助言、指導、調整
6.中高齢者への特定保険(同国内最大規模)、葬式プラン、家庭供給用暖房の販売等の商業活動

支部の活動
実際に具体的な福祉サービスを行い、中高齢者に対するサービスの質を改善させています。
1.中高齢者への一般的助言、情報の提供
2.高齢者問題に係る調査
3.高齢者の健康維持に係る啓蒙活動
4.ボランティア及び介護者のためのネットワーク作り
5.中高齢者を対象にした犯罪の防止活動
6. 緊急時の介護
7.高齢者学級等の開催
8.ロゴ入り商品や古着の販売

AGE UKウェブサイトのリンク

英国ACJとのパートナーシップ

エイジコンサーン・ジャパンとAGE UKは
パートナーシップ契約を締結しています

2006年9月9日、エイジコンサーン・ジャパンとエイジコンサーン・イングランドは、パートナーシップ契約を締結しました。今後は双方の事業協力をしつつ、世界的な視点で高齢者問題に取り組んでまいります。

なぜ今、NPO団体が必要なのか
NPOの大きな役割の一つは、自立している団体が社会サービスを行うことです。これからの日本の社会において、介護・福祉や町づくり、環境といった問題は、他人事として扱うのではなく、市民の一人一人が考えて参加していかなくてはいけない問題になりつつあります。国のサービスは対象が広く大きくなるため細やかなサービスをすることが困難ですが、その点でNPO団体は同じように社会の一端を担いつつも、明確な目的で事業を行い、それぞれの地域の実情に即した住民から必要とされる事業を効率よく行います。その事業を支えているのは市民の力と寄付金や会費、そして活動の中から生み出していく事業収入です。
もう一つのNPOの役割は、これから定年を迎えて時間をたくさん持っている中高年の方々の参加する機会と場所の提供です。いままでの知識や経験を社会に貢献する事で、自分たちの手で社会をより良くしていくことができます。はじめは小さな活動も、地域社会を支え、住みよい町をつくり、全ての人と共に生き、力のある次の社会を築いていきます。その活動の中で、競争経済と消費社会の中に置き忘れてきた、人や自然を思いやる大切な心を育んでいきます。
次の社会へ、子どもたちの未来の為に、よりよい社会を築いていくことは、全てのNPOの使命とも言えましょう。
エイジコンサーン・ジャパンの活動

このような社会状況の中で、私たちエイジコンサーン・ジャパンは、英国のエイジコンサーン・イングランドに習い、地域のボランティア・システムを構築し、誰もが安心してボランティアを行い、そのサービスを安心して受けることができる環境を整え、そのための精神を広げていきます。そして、いままで地域で活動をしてきたNPOやボランティア団体、社会貢献をしている企業、産官学の専門家とパートナーシップを結び、高齢者の権利を守るために、包括的に事業を行っていきます。

エイジコンサーン・イングランド 理事長より

親愛なる塚谷さん

あなたがたの新しい組織である「エイジコンサーン・ジャパン」の設立にあたり一言お祝いの言葉を述べさせていただきます。我々の組織、エイジコンサーン・イングランドにご興味をお持ち頂き感謝いたしますと同時に、そのプロジェクトのためのプラン作りに際し、我々にご相談頂きました事は誠に光栄であります。

貴国における高齢者の状況につき長年にわたり貴女が考えておられましたこと及び高齢者の生活を改善するのに役立つ組織を設立するというゴールを貴女が設定されましたことを我々は承知しております。これは世界中の数多くの他の組織と同様に、我々が共有するゴールであります。

あなたがたのアイデア及びプランにつき我々の見解をお求め頂き非常に光栄に存じますが、新組織が発展するにつれ、より密接にお互いが連絡を取り続けることを期待しております。遠くや近くにある多くの異なる情報源からインスピレーションを得られたことでしょうが、あなた方自身の組織、日本国及びその国民にとって適切な組織を創造されると信じております。

我々は今後一緒に学びまた経験を共有することによって、全ての人々にとって人生をより長くより充実した楽しいものに出来る事を希望しております。

ご多幸を祈って

ゴードン・リッシュマン
エイジコンサーン・イングランド 理事長

<この文章はゴードン・リッシュマン氏より英文で送られてきた文章を日本語に翻訳しています>

 

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