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子育て支援事業 (ファーストエデュケーション)

ファーストエデュケーションとは

ファーストエデュケーション(First  Education)は、出産前〜5歳児までの子どもを持つ親をサポートするためのプログラムです。
このプログラムは、英国のエイジコンサーン・イングランドのヤングママ・プロジェクトの協力の下、オーストラリアやニュージーランドなどの国で行われているファーストエデュケーションを元に、日本向けの講座として平塚儒子先生が企画をした講座です。
赤ちゃんを育てるには、父母のみならず、祖父母や関係する地域・団体の協力が不可欠であるという考えの下に、子育てに関する知識・技術を習得し、子育て支援を実施します。

ファーストエデュケーションの構想

子育て支援リーダーの育成
↓   
地域・職場・家庭での子育て支援の実施
中高年者の子育て経験(社会資本)の有効活用
助産士 (看護士)、保健士、保育士など資格者も連携する支援体制の整備

相談できる安心感の提供
出産前の父母の心構えと安心できる妊娠期間の理解
子育て期の不安・疑問・ストレスの解消

生き生きと子どもが発育 できる
父母も子育てに自信を持ち心に余裕ができる
虐待や子育て放棄の対策

将来的な問題の抜本的対策
(不登校・引きこもり、ニート)

ファーストエデュケーションについて

育児は、両親が愛情を持って子どもと接することから始まり、親との交流から子どもは自然と多くのことを学んで成長する。子どもにとって親は最初の教育者であり、親から学んだことが後の人格を形成する。この誕生時からの教育をファーストエデュケーションという。
現在の日本のライフスタイルは核家族化し、両親から独立した生活が中心となり、父母だけで子育てを行う家庭が急増している。この変化によって、不安定になりがちな若い夫婦が育児の最中に孤立し、子育ての方法を祖父母に教わることができずに子育て不安に駆られて“虐待”へと向かうことがあり、さらに悲惨な子への“死傷”事件が数多く報道されている。子どもへの虐待や子育て放置といった育児問題の増加は、子どもの人権や生命はもとより、次の世代の子育てにも重大事である。
子どもを安心して育てられる社会を構築する必要が急務である。そこで対策として経験の豊富な先輩が子育てに悩んでいる若人たちを正しく教育・指導する必要があり、その方法はこれまでの母子教室の亜流であってはならない。さらに社会全体の仕組みを知り、自己の存在価値を認識させるものでなければならない。そこでエイジコンサーン・ジャパンは0歳から5歳の子育てを科学的に理解する力と、実践可能な実技をリーダー希望者に実施教育しております。リーダーは孤立しやすい親を支援をする知識と技術を身に着け、若い親の育児ノイローゼを予防して、「虐待」や思春期以後に現れる「不登校」や「引きこもり」の抜本的予防対策を目指しています。当法人は英国のエイジコンサーン・イングランドと共同で、現在までに子育てリーダーの育成(First Education−子どもの最初の教師は親である)を日本財団より助成と大阪市の後援を受けて保健師、助産師、看護師、保育士、地域の子育てに志す人びとに対し、子育てリーダーの養成研修を実施して社会に還元しております。

テキストの販売について

エイジコンサーン・ジャパン/イングランド協力
子育て・高齢者支援指導員養成講座1

First Education
子どもの最初の教師は親である

監修:巽 典之 編者:平塚 儒子
発行:NPO法人エイジコンサーン・ジャパン研究部
2007年6月10日に子育て支援リーダー育成講座用のテキストを出版いたしました。
テキストをお買い求めの方は、ACJ事務局まで、電話かFAX、e−mailにてご連絡下さい。
なおテキスト代は、2500円です。

エイジコンサーン・ジャパン事務局
TEL: 06-6615-1250
FAX:06-6615-1251
E-mail info(@)ageconcern-japan.org
※送信の際は(@)を@に変更の上、送信してください。

テキストの内容
第一章 教育学的意義
第二章 医学的意義
第三章 心理学的意義
第四章 社会福祉学的・臨床心理学的意義
第五章 子育て実技

ファーストエデュケーション 第1回講座の風景


ファーストエデュケーション 第1回子育てリーダー育成講座は、2007年5月20より6月17日まで全6回の講義で行いました。
今回の講座は、出産前から3歳までの育児に必要な様々な知識や技術を身につけ、子育てをする母親・父親の負担を軽くするとともに、余裕を持って、愛情一杯に子育てをすることができるよう、様々な 場面で支援のできる専門家の育成を目的としたリーダー研修です。

講師の平塚先生。
幅広い知識と技術を取り入れたファーストエデュケーションの必要性を訴え
今回の講座を企画・担当していただきました。
難しい内容の講義も、時におかしく、時に本当にあった怖い話や経験を交え、
子育ての時期の大切さを教えてくれました。

実習で赤ちゃんの沐浴の練習をしている様子。
”プロの技術”による沐浴の仕方を実習しました。
沐浴人形を使っての実習ですが、本当の赤ちゃんに接するように
入浴中も声をかけてあげたりと、気分はお母さん。
経験者でもなかなか思い通りに入浴させることができず、
あわやという場面には、周りからもサポートの声が。
赤ちゃんの離乳食を作る調理実習の様子。
シンプルな素材で味を生かした調理ですが、
一見簡単そうでも、年齢や時期にあわせて調理するとなると、なかなか難しい 。
作った後は、お昼ご飯にみんなで食べました。
愛情一杯の離乳食は大人が食べてもなかなか美味しい。
そのうえ、素材や味付けの行程がわかるので 安心して提供できます。
赤ちゃんの服作り実習の様子
タオル一枚から 、お部屋着を手作りしました。
服を縫っている時のお母さんの”生まれてくる赤ちゃんを待つ気持ち”を育み、
赤ちゃんへの愛情が一層深まります。
作ってみれば意外と簡単、そのうえ経済的。
赤ちゃんが着ている姿を想像して、優しい気持ちになります。
自身や職場での子育て体験を発表。
講座に参加された方のそれぞれの思いが参加者みんなで共有されて、
この子育て支援の必要性をますます強く感じました。
これからは子育てリーダーとして、
幸せな家庭でいきいきと赤ちゃんが育つことをサポートしていけるよう、
みんなで協力していきたいと思いました。

講師の巽先生(左)。
医学的な見地から、赤ちゃんの発生〜発育についての講義を担当。
専門的な内容をわかりやすく講義していただきました。

講師の寺井先生。
心理学の見地から、発達心理学についての講義を担当。
受講者も参加する講義で、課程や現場での問題や課題について
するどく分析をしていただきました。
講師の荒木先生。
心理学の見地から、赤ちゃんとのコミュニケーションのとり方や、
家族のあり方について講義を担当。
講師の石井先生。
教育的見地から、青少年の引きこもりやニートといった問題について講義を担当。
一見、青少年期の問題は乳幼児期と関係がないように思われるが、
乳幼児期の両親との関係の持ち方が、青年期に影響を及ぼしているという。
赤ちゃんにとって最初の教師=両親をいかにして指導するかによって、 
その子の人生が大きく変わるということを指摘。
講師の阪口先生。
教育的見地から、荒れた家庭や青年期に問題を抱えている家庭の問題について講義を担当。
実際に起こっている問題から辿ると、必ず乳幼児期の親子関係に何らかの原因があると指摘。
子育てにはなによりも愛情

 

 

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