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エイジコンサーン(ACJ)について

エイジコンサーンとは

エイジコンサーン・ジャパンは2004年11月2日に設立された特定非営利活動法人(NPO法人)です。

そして、エイジコンサーンとは、英語で「AgeConcern」と書き、日本語では「高齢者問題」を意味しています。

エイジコンサーン・イングランドの本部は、イギリス・ロンドンにあり、1940年に設立され、75年以上の歴史を持ち、また英国皇室のチャールズ皇太子をロイヤルパトロンとした伝統と格式のあるチャリティ団体(注1)です。
エイジコンサーン・イングランドは、高齢者の権利や生活を守るために英国で様々な活動を行い、現在は、有給の職員が6000人、登録されたボランティアは27万人、英国内に820の支部を有しています。 私たちエイジコンサーン・ジャパンは、英国のエイジコンサーン・イングランドの活動に学びながら、日本独自の活動を展開し、これからの高齢社会に貢献する活動を続けていきます

私達エイジコンサーン・ジャパンは英国エイジコンサーンと2006年9月9日にパートナーシップ契約を締結し、高齢者問題への双方の事業協力や知識の提供などをおこなっております。

設立趣旨書

特定非営利活動法人
エイジコンサーン・ジャパン

設立代表者 塚谷 v子  《元英国総領事館 建設、環境、町づくりフィクサー及びコーディネーター担当、商務官として35年勤務、2004年4年定年退職後その後約2年間総領事特別顧問として従事。
MBE(大英勲章)を2001年に、D勲章(英国からの輸出貢献勲章)を1996年に授与される》

超高齢社会の日本においては、年金をはじめとして医療・介護の問題等、高齢者が生活していく上で新たに解決しなければならない多くの問題が、ここ数年次々とでてきております。
この現状を目の当たりにして、私達は、国連が制定した高齢者の原則である「自立・参加・介護・尊厳・自己実現」に基づいて、これらの高齢者が抱える問題を分析し,それを解決し、高齢者が真に健康で生きがいを持って、かつ、経済的に自立し、平和に楽しく明るく暮らせる社会を築くことを強く決心いたしました。

 エイジコンサーンとは英語で「高齢者問題」を指し、高齢者の日々の生活の不安や悩みから、年金や保険など一生に関わる大きな問題まで、その内容は様々です。
英国に本部のあるエイジコンサーン・イングランドは、世界に先駆けて高齢者問題を包括的に取り組んだ団体として75年の実績を持ち、10数に及ぶ事業を行う、高齢者福祉部門では英国最大のチャリティ団体です。
主な事業として、行政とパートナーシップを結び、各地域の高齢者福祉サービスを提供する独立採算制の支部を設けています。その地域に合ったサービスを提供すると共に、中高年ボランティアによる地域貢献活動を積極的に進めています。また、高齢者の声を積極的に反映させ、新しい社会システム構築に向けてのキャンペーンやロビー活動を行い、数々の福祉政策に意見を反映させてきました。他にも高齢者に関係する様々な事業とサービスが展開されています。
その実績は国内に留まらず世界中に広く知れ渡り、数多くの国でその活動が認められ活動の輪が広がっています。

日本の福祉は欧州の先進福祉国と比べると、施設や設備といったハード面では並びますが、ケアや環境などのソフト面では、もっと学んでいかなくてはなりません。
日本で福祉分野が市場化したのはごく最近のことです。それまでの福祉分野は、公的でボランティア的な要素が強く、地域でも孤立した存在になりがちでした。そこへ営利企業が参入することによって、市場は活性化し、新しいサービスが次々と始まり、より身近な存在として高齢者福祉が知られるようになりました。しかし、市場が広がるにつれ、一部地域での過剰競争や、これとは反対に営業利益の期待できない地域でのサービス業者の不足といった格差が現れました。また、利益優先の流れ作業的なサービスや、政策を逆手に取った悪質な業者が横行するといった問題が起こっています。
そして一番の問題は、労働力の不足とサービスの質の低下です。
高齢化の追い風を受けて市場のマスは広がる一方で、いま改めて高齢者福祉の内容が問われています。

その(問題解決の)ためには、早急に、日本の社会システムに馴化、融合できる、質の高い日本独自の新システム構築が必要です。そして、先進システムを長年実行してきている英国やヨーロッパでの活動を学び、日本における、高齢化社会に対する理想的なシステム構築を提案し、高齢者に生きる喜びや希望を与えていく必要があります。

当団体はこのような問題を解決し、社会の要請に応えるため、産官学及び民間のNGOやNPOなど多分野の専門家と協力し、長年社会で培った人脈や経験を活かせる環境を整えて、高齢者問題について包括的に取り組んでいきます。
そして、特定非営利活動法人法に基づく法人格を取得することで、透明性と公益性を保ち、信用と永続性のある、経済的に自立した団体として事業を行ない、活動を広げていきます。

このような趣旨に基づき、私達は「特定非営利活動法人エイジコンサーン・ジャパン」を設立致しました。

設立に至るまでの経緯

【始まり】
現代表である塚谷氏が、英国総領事館の商務官として建設と環境の担当商務官として英国からのソフト・ハードの輸出振興を行う傍ら、英国の高齢者福祉や都市環境整備についても深く関わり、その内容の素晴らしさに大きな感動を得て、これを日本に広めることを決意する。

【2001年7月】
英国の優れた高齢者施設や福祉サービスを見学するために、国内の業者や関係者を集めた福祉住環境視察ツアーを開催する。参加者は英国の人間性あふれ、質の高いサービス精神に感動し、福祉の考え方が日本とは根本的に違うことに驚くとともに、これからの社会福祉のあり方について塚谷氏の考えに共感を覚える。

【2003年10月】
エイジコンサーンの活動を国内に紹介するための講演活動を始める。エイジコンサーン・イングランドの広報部長を招いた講演会なども開き、多くの人から賛同を得る。

【 2004年1月】
エイジコンサーンの理念に賛同する諸氏が集まり、エイジコンサーン・ジャパン設立準備事務局を設置。活動開始の準備を進める。また、賛同者のリストアップを始める。

【2004年4月】
現住所地に事務所を設置する。本活動を進めていくために必要な産官学や民間など様々な業界の専門家と本団体設立に向けて具体的な詰めを図り、設立基盤が確定する。

【2004年6月】
各方面からの多くの協力と賛同を得て大阪府にNPO法人の申請書を提出。

【2004年10月】
エイジコンサーン・イングランドから代表者2名(国際部長・広報部長)、英国総領事館総領事及び、日本健康医学学会会長(元カネカ会長)の参加を得て設立記念講演会を開催する。

【2004年11月2日】
NPO法人として登記を完了する。

 

 

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